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エアコン交換、隠蔽配管で業者探しに苦戦…石綿の事前調査費用がかかると言われた体験談

エアコン交換、隠蔽配管で業者探しに苦戦…石綿の事前調査費用がかかると言われた体験談

以前の記事に書いた、2007年に買って、くらしのマーケットでガスを補充してもらったエアコン。あれから数年、2026年の夏前にまた動かしてみると、今度は冷たい風が出てきませんでした。

「さすがにもう寿命かな。直しても、また数年後に同じことになるかもしれない」

そう考えて、今度は買い替えを決めました。ちょうどエアコンを付けていないもう1部屋もあったので、せっかくならとそちらにも新規で取り付けることにして、合計2台を購入することに。

ところが、この買い替えで思わぬ壁にぶつかりました。わが家のエアコンは隠蔽配管(配管が壁の中に隠れているタイプ)なのですが、これに対応できる業者が少なく、家電量販店を3軒まわることになったのです。1軒目では、石綿(アスベスト)の事前調査費用がかかるかもしれないという説明に不信感を抱き、その場を後にしてしまったりもしました。

この記事では、隠蔽配管のエアコンを交換・新規取り付けしようとして苦労した話と、最終的にかかった費用、隠蔽配管のエアコンで気をつけたいことをまとめます。

この記事の結論

  • 隠蔽配管のエアコンは、対応できる業者が少ない
  • 交換も新規取り付けも、配線の長さ(安全上、継ぎ足せない)によって選べる機種が限られる。また、隠蔽配管の経年劣化しだいで工事内容が変わる
  • 建材に穴を開ける場合は、法律が変わって石綿の事前調査が必要になるケースがあり、費用もかかるようになっていた
  • 量販店を3軒まわり、最終的に対応してもらえた店で、背面接続できる3機種から選んだ
  • ダイキンのエアコン2台(交換用・新規用)で、合計278,870円

また冷たい風が出なくなり、今度は買い替えを決めた

くらしのマーケットでガスを補充してもらってから数年。2026年の夏前に久しぶりに動かしてみると、また冷たい風が出てきませんでした。

15年以上使っているエアコンです。「今回もガスの補充で直るかもしれない」とは思いましたが、また数年後に同じことが起きる可能性もあります。今度は思い切って買い替えることにしました。

ちょうど、エアコンを付けていないもう1部屋もありました。せっかく業者さんに来てもらうならと、そちらにも新規で1台取り付けることに決め、合計2台を買うことになりました。

家電量販店1軒目で、「隠蔽配管」が壁になった

エアコンは、近所の家電量販店で買うことにしました。何かあったときに相談できるお店が近くにある方が安心だと思ったからです。

さっそく、1軒目のお店に様子を見に行ってみました。お店の人に声をかけられ、見積もりをお願いすることに。そこで、今まで言われたことのない説明を受けました。

わが家のエアコンは隠蔽配管、つまり配管が壁の中に隠れているタイプです。この隠蔽配管に対応できる業者が少ないうえ、

  • 交換の場合:壁から出ている配線が短いと、安全上の問題で継ぎ足すことができず、そのままではエアコンがつけられない
  • 新規取り付けの場合:隠蔽配管が用意されていても、これまで使っていなかった分、経年劣化で使えないことがある

とのことでした。そうした場合は、まず隠蔽配管の中を洗浄して使えるかどうか確認し、それでもダメなら壁に新しく穴を開けて配管を直接外に出す工事が必要になる、という流れになるそうです。

そして、この「壁に新しく穴を開ける」ときに言われたのが、石綿(アスベスト)の話でした。ある基準の時期より前に着工した建物は、石綿を含む建材が使われている可能性が高く、事前の調査費用や、含まれていた場合の飛散防止対策の工事費用がかかるとのことでした。

家を建てた時期は、石綿に害があることがすでに広まっていた時代です。うちに使われているわけがないのに、調査費用や工事費用がかかるなんて、エアコンを取り付けるときにそんな話を聞いたのは初めてでした。

このお店でエアコンを買ったこともあり信頼していただけに、この日の説明にはすっかり不信感を持ってしまいました。

冷静になってみると、その説明をしてくれた店員さんが悪いわけではありません。制度として決まっていることを説明してくれただけだったんですよね。

実は、法律が変わっていた

家に帰ってから調べてみると、石綿の事前調査については、2023年10月1日以降に着工する工事から、資格を持った人による事前調査が法律で義務づけられていることが分かりました。古い建物ほど石綿を含む建材が使われている可能性があるため、対象になりやすいそうです。

参考:石綿総合情報ポータルサイト「改正石綿則のポイント」(厚生労働省・環境省・国土交通省)。2023年10月以降、建築物の解体・改修工事の事前調査は、講習を修了した有資格者が行うことが義務づけられています。

すでに壁に穴が開いている交換や、最初から壁に穴が開いている新規取り付けの場合は、こうした調査費用や工事費用はかかりません。ただ、わが家は隠蔽配管でいろいろな想定ができるため、「今までと同じくらいの金額だろう」という思い込みは、もう通用しなくなっていました。

2軒目の量販店は、「隠蔽配管は扱っていない」

1軒目の量販店には、もう行きにくくなってしまいました。とはいえ2台買うと決めた以上、どこかに頼まなければなりません。別の量販店(2軒目)に行ってみることにしました。

手ごろな価格のエアコンが置いてあり、話を聞きたかったのですが、混んでいて順番待ちに。ようやく話を聞いてもらえたところで、わが家が隠蔽配管であることを伝えると、

「隠蔽配管は扱っていないんですよね」

と言われてしまいました。「隠蔽配管ではなく、壁に新しく穴を開けて直接配管を外に出す形なら対応できる」とのことでしたが、もともと隠蔽配管があるのに、わざわざ新しく穴を開けたくはありません。しかも、その穴あけにはまた調査費用や工事費用がプラスされそうな様子でした。

「それなら、エアコン本体だけ自分で買って、隠蔽配管の取り付けだけを業者さんにお願いできないか」と思い、くらしのマーケットのアプリで探してみました。ところが、隠蔽配管に対応できる業者さん自体が少ないうえ、直近の予約はすでに埋まっていて、日程の調整も難しそうでした。

結局、2軒目の量販店に頼むのはあきらめました。

1軒目の別の店舗で、ようやく話が進んだ

1軒目の量販店そのものが隠蔽配管を扱えないと言われたわけではありません。ただ、あのときの店員さんがいるかもしれないと思うと、同じお店には行きづらいものがありました。

そこで、同じ量販店の別の店舗に行ってみることにしました。考えてみれば、また一から話を聞き直せばいいだけのことです。

こちらの店舗も混んでいましたが、順番が来て対応してもらえました。待っている間に「これがいいかも」と思っていた機種があったのですが、隠蔽配管のことを伝えると、

「壁から出ている配線が万が一短かった場合、前面で接続するタイプの機種だと長さが足りず接続できない可能性が高いです。距離的に短い、背面で接続できる3機種の中から選んでください」

と説明を受けました。「隠蔽配管はできません」と言われなかっただけでも、ありがたく感じました。

その3機種を見せてもらうと、1つは日立の「白くまくん」。以前のエアコンクリーニングの体験(白くまくんのお掃除機能のカビの記事にも書きました)もあって、これは私の中で即座に候補から外しました。残る2機種はダイキンで、違いは「お掃除機能あり」か「なし」か。店員さんには「あり」を勧められましたが、あのときの業者さんの「次に買うならお掃除機能なし」という言葉を思い出し、最終的にお掃除機能なしを選びました。

かかった費用

選んだのは、ダイキンのエアコン2台です。

  • 交換する方(1台目):AN256AES-W
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  • 新規取り付けする方(2台目):AN226AES-W
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費用は次のとおりでした。

  • 本体:1台目 151,800円/2台目 140,800円
  • 値引き:ダイキンの割引 33,000円/2台まとめて購入する割引 12,000円/長期間使ったエアコンの買い替えを支援する制度(お住まいの自治体などにあることが多いポイント制度)で 30,000円
  • 1台目(交換)のみ:エアコンの取り外し代・リサイクル代
  • 2台とも:隠蔽配管まわりの工事代

これらを合わせて、事前の支払いは245,870円。当日、配管洗浄の追加作業が必要になり、33,000円が追加。最終的な合計は278,870円でした。

見積もりの時点では「当日にならないと分からない部分がある」と言われていたので、工事が終わるまで総額がはっきりせず、内心ドキドキしていました。

取り付け当日

前日の夜にSNSで作業時間の連絡が来る予定でしたが、時間の調整中とのことで、「当日の朝にお電話します」と連絡がありました。当日は1日予定を空けていたので、いつ来てもらっても大丈夫な状態にしていました。

朝に電話があり、「13時〜15時の間に伺います」とのこと。午前中はエアコンの作業がしやすいように、まわりを片付けて過ごしました。

13時半〜14時ごろ、業者さんが到着。まず室外機を、それから室内の設置場所2か所を案内しました。

交換する方(1台目)は、今のエアコンの室外機がちゃんと回るか確認したいとのことで、電源を入れてチェック。室外機は動くものの冷たい風にはならず、「配管の中に残っている古い冷凍機油を十分に回収できる保証がないため、そのまま新しいエアコンにつなぐのは避けて、配管洗浄をした方がいい」と説明を受けました。古い冷凍機油や汚れを新しいエアコンに持ち込むと、不具合につながる可能性があるとのことで、配管洗浄をお願いしました。作業後、無事に設置できました。

設置が終わった1台目のダイキンのエアコン(AN256AES-W)

新規に取り付ける方(2台目)も、もともと用意されていた隠蔽配管を使って、無事に設置することができました。

設置が終わった2台目のダイキンのエアコン(AN226AES-W)

2台のエアコンと格闘すること、約5時間。両方とも無事に設置でき、ちゃんと冷えることも確認できました。暑い中、半日ずっと外と中を行き来しながら作業してくださり、説明もとても丁寧にしてくださった業者さんには、本当に感謝しています。

隠蔽配管のエアコンで、気をつけたいこと

今回のことで、隠蔽配管のエアコンを交換・新規取り付けするときに気をつけたいことがいくつか見えてきました。

  • 対応できる業者が限られる。 量販店でも「隠蔽配管は扱っていない」と言われることがある。事前に確認しておくと二度手間が減る
  • 配線・配管の状態によって、選べる機種が絞られることがある。 「これがいい」と思っていた機種が選べないこともある
  • 壁に新しく穴を開ける工事が必要になる場合、法律で石綿の事前調査が必須になっていることがある。 費用は建物や時期によって変わるので、必ず事前に説明を受ける
  • 見積もりの時点で総額が確定しないことがある。 「当日にならないと分からない部分がある」と言われたら、想定より高くなる可能性も考えて予算に余裕を持っておく
  • 1軒だけで決めず、何軒か話を聞いてみる。 同じチェーンの別の店舗でも、対応や提案が変わることがある

エアコンの買い替えは、思っていたよりも時間と手間がかかりました。それでも、隠蔽配管の事情も、法律が変わったことも、今回のことで初めて知りました。同じように隠蔽配管のエアコンを使っている方の参考になればと思います。

まとめ|隠蔽配管のエアコンは、業者探しに時間の余裕を

冷たい風が出なくなったエアコンを機に、思い切って2台のエアコンを買い替えることにしたわが家。

隠蔽配管という、それまで意識したことのなかった条件のせいで、量販店を3軒まわることになりました。石綿事前調査費用の話に不信感をもってしまったこともありましたが、法律が変わっていたことを知り、少し冷静になれました。

最終的にかかった費用は、2台合わせて278,870円。安い買い物ではありませんが、暑い中ていねいに作業してくれた業者さんのおかげで、両方ともきちんと冷えるようになりました。

隠蔽配管のエアコンを交換・新規取り付けする予定がある方は、対応できる業者探しと、法改正による費用の変化も含めて、時間に余裕を持って準備することをおすすめします。